愚かな考えで棒に振った学生時代

今日はちょっと暗いお話になります。

私は中学3年生のときに無理なダイエットをしました。ダイエットのきっかけは、自分に自信がなくて、せめて見た目だけでも良くしたかったからです。

何故かその時は「痩せれば必ずキレイになれる」と妄信していたんですね。たしか雑誌のモデルさんが、モデルになってからは体重管理に気を付けています、痩せてないとダメな職業だから、みたいなことを言っていて勘違いしたんです。自分はモデルさんのような器量を持っていない、という肝心なところが抜けていました。とにかく痩せればモデルさんみたくなれる!なんて思っていたんですから。

ダイエットの仕方は非常に極端でした。焦っていたんです。高校デビューしなきゃ、と。

中学3年生の私は、ほとんど何も食べない、一般には拒食と呼ばれている行為に走ってしまいました。

でも、私は、自分が拒食症だった、とは言いたくありません。だって、自らの意思で、痩せるという明確な目的を持って食べなかったのですから。ストレスで食べれなくなった、とは全然違うんです。病気だとしたら、勘違いだらけの思考しかできない頭の病気だったと思います。

食べなかったことをなぜこんなにも後悔しているかというと、後遺症がひどかったからです。痩せた体を手に入れても、いいことは一つもなかった。

まず、集中力がなくなり、勉強ができなくなりました。そして、精神的に不安定になっていき、抑うつ状態になって「楽しい」という感覚を感じることができなくなりました。意欲が低下し、何をやっても長続きしなくて、すぐに嫌になってしまいました。

ただ一つ、あるのは抑えきれない過食衝動だけ。

これはもう、食べ物に依存している状態で、自分にはどうしようもできません。どんどん太っていく自分が恐怖で仕方ないのに、食べ物のことしか考えられないのです。

年頃でしたので、周りからは「太った太った」と言われ、人との付き合いも嫌になっていきました。将来どころか現実にさえ希望が持てない状態です。

高校3年間は食べ物に取り憑かれた廃人のようでした。楽しくて思い出になった行事は一つもなく、恋愛をすることもありませんでした。卒業式の日に友達との別れを惜しむこともなく、俯いたまま、逃げるように学校を飛び出しました。